· 

鬱にたいするアプローチ方法

「鬱」というのは、現代では大きな社会問題としてとりあげられています。このコラムでは、「鬱」に対してカウンセリングがどうのように向き合っていくのか? 解説したいと思います。

落ちこんでいる男性の絵

◆◆認知の歪みをなおす◆◆

鬱に対するアプローチというのは、いろいろな手法が研究されていますが、代表的なのは認知行動療法(CBT)と呼ばれるものです。

同じ出来事に遭遇したとき、喜ぶ人もいれば、悲しむ人もいる、いったいどうしてなのか? CBTでは、どのような感情(CBTでは情動と呼ぶ)が発生するかは、思考(CBTでは認知と呼ぶ)の役割が大きいと考えます。下の2つの例を見てください。

わくわくしている女性の絵
悲しんでいる女性の絵

週末暇になったので遊びに誘いたい、と思ったのですが、発生した感情は、ケースAとケースBで正反対になっています。ケースAでは「わくわく」とポジティブな感情になりましたが、ケースBでは、「悲しい」とネガティブな感情になりました。なぜか? その途中にある思考に原因があります。ケースAでは、「忙しくても時間をつくってくれるはず」と考えていますが、ケースBでは、「私なんかが誘ったら嫌がられる。絶交される」などと考えています。そして、「我慢する」という消極的な行動をとることによって、自信をなくし、どんどん悪循環にはまっていきます。

 

ケースBが繰り返され、現実と剥離したネガティブな思考が強化されると、「鬱」の状態になります。CBTでは、ケースBのような歪んだ思考がどれほど合理的なのかいっしょに考え、丁寧に修正していきます。また、少しずつ行動も変えていき、悪循環から脱出できるように、トレーニングをします。

~さいごに~

どうでしたか? カウンセラーが「鬱」と向き合う場合、このようなアプローチがメインになります。「鬱」にもいろいろなレベルがあり、重度の場合は、精神科などを受診するのもよいかもしれません。薬を使った薬物療法を提供してもらえます。

とにもかくにも、「鬱」というのは治るものです。一人で悩んでいるのなら、ぜひ、相談してください。Confessioのホームページはここになります。

 

ウェブ予約
アクセス