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提案は相手の抽象度に合わせてしよう

一般社会で生きていると、なにかを提案をする場面があります。相手にとって、渡りに船の提案のはずで、人間関係だって悪くはない。でも、なぜか相手は納得しない。そういうときは、相手の「抽象度」に目を向けてください。

◆◆人には得意な抽象度がある◆◆

●下の2人にそれぞれ「将来、どんな大人になりたい?」と質問したとします。するとこんなこたえが返ってきました。

将来の夢について語る子供たち

なつくんの思考は、抽象的なところにありますが、はるちゃんの思考は、具体的なところにあります。もしかすると、2人は同じことを言っている可能性もあります。

なつくんに「具体的にはどんな仕事?」と聞いたら、「うーん、お医者さんかな」というかもしれませんし、はるちゃんに、「どうして看護師さんや、お医者さんになりたいの?」と聞いたら、「誰かの役に立って、尊敬される人だから」とこたえるかもしれません。

どちらが良い悪いということはなく、人にはそれぞれ、得意な抽象度があります。具体的なところで考える人に、抽象的な提案をしても、ピンとこない顔をされますし、逆もしかりです。あくまでわたしの経験ですが、女性のほうが具体的に考える傾向が強く、男性のほうは、抽象的に話すとピンとくる人が多いように思えます。注意して観察してみたら、おもしろいかもしれません。


~さいごに~

どうでしたか? 相手の得意な抽象度に合わせて説明すると、同じことを言っていても相手はより理解しやすくなります。

カウンセリングの場では、「説得」ということはしませんが、社会生活の中にはあり、相手を説得しようとするなら、相手の得意な抽象度を把握して、それより一枚深いところで語れば、成功率があがるかもしれません。

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