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本音でズバズバ言う人は、実は本音を語っていない?

まわりにいませんか? 歯に衣着せぬ物言いで、ズバズバ言ってくる人。そんな人に出会ってしまうと、多くの場合、こう思ってしまうでしょう。「みんな我慢してるのに、この人は本音でなんでもいって・・・」と。でも、本当にその人は、本音を語っているのでしょうか? 違うかもしれませんよ、というのが、このコラムの内容です。

◆◆否認と歪曲◆◆

「無意識」という言葉は、誰でも聞いたことがあると思いますが、心の中では、自分が認識している以上に、いろいろなことが起こっています。自分の心の中で起こっていることなのに、認識できていない部分を、現代カウンセリングの父であるカール・ロジャーズは、「否認」と呼びました。また、実は起こっていないのに、起こっていると勘違いしてしまうことを「歪曲」と呼びました。否認や歪曲は、人間関係においてさまざまなトラブルを起こします。下にあるのは、その一例です。

「私も話に入れて」と言いながら女性が笑っている図

「仲間に入りたい」という本心に気づき、受け入れていれば、「ねぇねぇ、私も仲間に入れて」と素直に言えます。

当然ながら、周囲の人は、彼女の本心を理解します。そして、「いいよ、ここに座って」などと彼女が欲しい言葉を返すわけです。

 

  でも――


怒った顔で嫌味を言っている女性の図

「仲間に入りたい」という本心を否認していると、その気持ちに気づけません。怒り、寂しさ、憤り、などに歪曲されて、「年甲斐もなく騒いで馬鹿? 何がおもしろいの?」などと、おかしなことを言ってしまいます。

彼女の本心は違うのですが、もちろん周囲の人は、そんなことに気づけません。彼女が遠慮なく本心を言った、と誤解してしまいます。この誤解から「あんただって若くないでしょ」などと応じれば、彼女は本当に欲しい言葉を貰えなかったので、ますますおかしなことを言いはじめます。


自分の気持ちを歪曲している彼女のことを、かばうわけではありません。周囲の人は、至極当然の反応をしただけで、なんの落ち度もないのです。ですがもし、「本心は違うのでは?」と思い、「そんなこと言ってないで、あなたもこっち来て座ったら?」と言ってみたら、素直に座って、楽しそうに話しだすかもしれません。

~さいごに~

人間関係というのは複雑ですし、人の心はさらに複雑です。彼女のような発言をする人を、すべて否認と歪曲だけで説明できるわけではなく、これはほんの一例です。ただ、カウンセラーというのは、もしかしてこうかもな? といろいろな可能性を考えながら話を聞きます。そういう目で見ると、なにか違うものが見えてくるかもしれません。

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